雪に負けないビニールハウスで会津の農業を力強くサポート!営業部菅野の奮闘記~Part1~
2025年4月25日
こんにちは
営業部の菅野です。
今回は、私が最近経験した福島県会津地方でのビニールハウス復旧支援についてお話させていただきます。
2月9日、日曜日に代表から電話がかかってきました。
何事かと思い、電話に出たところ…
「福島県会津若松のほうで大雪が降り、ビニールハウスがたくさん倒壊したらしい。
明日、福島の佐藤様のところへ向かえるか?」
弊社は関東を中心にビニールハウスを提案して回っていますが、
3年前、あるご縁があって、佐藤様と出会い、ハウスを建てさせていただいたことがありました。
私も佐藤様とは何度かお会いしたことがあり、裏表のない人柄と、どんな時も俯かずに前を向く姿勢に惹かれ、
なんとか役に立ちたいと思っていました。
翌日、会津へ行くと、目の前の光景に言葉を失いました。
佐藤様の育苗ハウスが軒並み倒れていました。
20棟中14棟のハウスが雪に押し潰されている中で、3年前に弊社で建てたハウスは何とか耐えることができていました。

↑アーチが雪の重さで曲がってしまっている

↑雪に埋もれてしまっているハウス

↑弊社の施工したハウス
佐藤様と会い、すぐに現状についてとこれからのスケジュールについて話しました。
「復旧を頼みたい。ここで80町歩分のコメの苗を育てなければ、収入がなくなる。4月20日には元に戻せるか。」
タイムリミットは4月20日(=稲苗の育苗開始時期)
私はすぐ、復旧に向けて動き始めました。測量し、お客様の要望をヒアリング。
「また同じ量の雪が降るかもしれない。復旧するだけじゃだめだ。」
①雪に負けない仕様、
②復旧後の圃場の有効活用方法(必要な施設面積、使いやすい通路、ハウスの時期別用途など…)
様々な視点から考え、仕様の打合せを繰り返し、提案いたしました。
佐藤様はご自身が大変な状況にも関わらず、自分のほかにも困っている仲間の生産者様を紹介してくださり、
会津だけでなく磐梯や猪苗代でも同様の被害が出ていることを知り、私はすぐにそれぞれの現場へと向かいました。
そして、お一人お一人のビニールハウスも綿密にお打ち合わせを重ねて、オーダーメイドで設計させていただきました。
自分が大変な目に遭っている中、他の方の心配までする佐藤様のお人柄に触れ、「この方の期待に120%応えたい」
と強く思いました。
それからの2か月間、毎週関東から会津へ通い詰めました。生産者様、資材メーカー様、職人さんとの連携を
密に取りながら、すべての現場が遅れることなく、無事に完工するように奔走しました。
まさに息つく間もない日々でしたが、4月20日、ご依頼いただいた8名の生産者様のビニールハウス、
合計24棟の復旧をすべて完了することができました。


「これでやっと今シーズンの計画が立てられる。なんなら300町歩を目指せるハウスになった。本当にありがとう。」
佐藤様からの言葉にまず、ほっと一息つくことができました。
しかし、完工してからが私たち共走の仕事です。
ビニールハウスは建てたら終わりではございません。
建てたからこそ、アフターフォローが肝心です。
関東でなかろうと、距離が多少離れていようと、建てたものには責任をもって仕事をします。
まだまだ会津には困っている生産者様が多くいらっしゃいます。
あるニュースでは会津地方で1200棟のハウスが倒壊したとも報道されています。
中には、施工業者の順番待ちで、本当に出来上がっていてほしい時期に間に合うかどうかご不安な方、
もう手遅れだと諦めかけている方もいらっしゃるのではないかと思います。
「会津の生産者様の、力になりたい」
その一心で共走一同、今日も会津へ向かいます。